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2024年9月の雑記

9月26日(木) | 森嶋ゲームレビュー1

 発売からだいぶ経っちゃいましたが、これに触れない訳にはいきません。

 Nintendo Switch『ドラえもんのどら焼き屋さん物語』

 発表された時からドラ好きとして注目してたタイトルだったんですが、発売からずっとダウンロードランキング1位に輝き続けており、メチャクチャ売れてます。そう、このゲーム想像以上に只者じゃなかったのです。

 開発はドット絵による色んな題材の経営SLGをリリースしているカイロソフト。良い意味でどれも同じフォーマットだからこその安定感があります。カイロソフトは先日プロレス団体経営のアプリも出してたけどそれもちゃんと面白かったしなあ。

 ストーリーは新規オープンを前に手を怪我してしまったおじいさんの代わりにのび太達がどら焼き屋さんを経営するというものですが、そのお客さんとしてやって来るのは藤子・F・不二雄作品のキャラクターたち。それもパーマンやキテレツといった有名どころだけに留まらず、『21エモン』『エスパー魔美』『モジャ公』なんかは当たり前。SF短編の『ミノタウロスの皿』『ヒョンヒョロ』などのキャラクターも出てきますし、果ては初期作品の『てぶくろてっちゃん』『すすめロボケット』といったほとんど知られていないものまで登場します。

 さらに名前が出て来ないモブのお客さんたちにもちゃんと元ネタがありまして、しずかの両親、のび太のおじいちゃん、ムス子さん、ジャングル黒べえ等々わかる人にはわかる人選。またバトルのフィールドと敵キャラも大長編に準拠しており皆覚えてるかな?

 もちろんドラえもん要素だけを取ってもとてもマニアック。木こりの泉、未知とのそうぐう機、ウルトラミキサーなどにはバッチリイベントが用意されてますし、他にものび太が鼻でスパゲティを食べさせられたり0.93秒で眠りに就いたりといった描写も。中には特殊なアイテムを特定の対象に使うなどの条件で発生するイベントとかもあるんですが、それらが特にヒントがなかったりするのがまたヤバイんですよね。完全に信頼されてる……!

 あいにくF作品限定ということで、主要な作品の中でⒶ先生の関わってる『オバケのQ太郎』だけがこの作品に登場しないんですが(さすがに『劇画・オバQ』を出す訳にはいかないもんな)、それでも何とかしたかったのか、『ドラえもん』では脇役に過ぎない神成さんをあくまでも『ドラえもん』のキャラクターとしてゲームに出すという変則的なことをしててこれまたニヤリ。

 ……と、どれだけマニアックかという側面を掘り下げてはみましたが、肝心のメインのゲーム内容ももちろん面白く、超有名作品であるドラえもんくらいしか知らないという人も全然大丈夫というかむしろこれをきっかけに他作品に興味が湧くのではないかと思います。

 そんな訳でランクを最高まで上げてストーリーをクリア、および全作品のキャラクターを登場させたところでひとまず区切りとしましたが、そこまでのプレイ時間は17時間ほどでした。難易度が低いのとイベントが目白押しで常に忙しく、最後まで飽きずにプレイできましたね。その分やめ時がわからなくて凄まじい時間泥棒っぷりでした。

 ドラえもんのゲームではありますが、F作品盛りだくさんな上、F先生没後の大長編や新ドラには一切触れない完全な漫画準拠(カーソルがペンだったり原稿用紙の演出など全体的に漫画モチーフですし)。キャラゲーだけどどこまでもマニアックなネタ元。それでいて中身も面白い。こんなゲームは後にも先にもないんじゃないでしょうか?今年出たゲームの中で文句無しにナンバーワンです。既に次世代機の話も出てますけどFファンであればもはやこの為にSwitchを買う価値があると言えます。

 どら焼き屋を成長させた先に何があるのか、この結末は是非君の目で確かめてみたまえ!(昔の攻略本風)