雑記の更新は不定期です。
2022年12月の雑記

12月31日(金) | 2022年ベストゲーム大賞

 いよいよ2022年も大晦日になりました。毎年恒例、今年に発売されたゲームの中から面白かったものの大賞を決める時間です(特に名前なし)。今年は『あつ森』を終わらせたので買った本数が去年一昨年の倍以上にもなりました。大幅値引きのセールを利用しているので2022年に発売された新作ソフトというのはそれほど多くないのですが、旧作部門も含めて上位の作品をご紹介。

【新作部門】

  • ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン
     現在もサービスが続いている『ドラクエX』を、従来のシリーズ同様のオフラインゲームとして再リリースしたもの。 確かにオンラインのドラクエはオンライン嫌いの自分もやってそれなりに楽しかったものの、世界観という点においては台無しにされてる感はありましたね。『休日のガンマン』(藤子・F・不二雄)的な。だから本当にこれを待っていたんですよ自分は。
     発売前に気になっていたのは等身が低くなったことで印象がガラリと変わった点。開発の意図はちゃんとありまして、プレイヤーが自分しかいなくなったことでマップの縮尺がそのままでは広過ぎてしまう為このような改変に至ったということでしたが、オフラインにした上で同じものをやりたかった身からすれば大きくガッカリポイントとして映りました。ただIX以前のシリーズやビルダーズなどの派生作品ではSD等身がスタンダードだった為、慣れてしまえばそういうものだとすんなり受け入れることができましたね。
     そして中身ですが、良い点はやはりオフラインであること。チャット欄や他プレイヤーの姿が視界に入って来ないことでちゃんとアストルティアの世界観に浸れます。しかし良くないというか物足りない点もまたオフラインであることな訳で。あっても仕方ないので他人と協力したり他人に見せる前提の要素はオフラインでは排除されているのですが、例えば郵便局などはただ建物としてあるだけで利用できず、なんか虚しさを感じるんですよね。オンライン版も現役として存在してる訳ですから、等身も含め別物感を出すことで誘導しているんだとは思いますが。
     ともあれ内容はドラゴンクエストの正式ナンバリングソフトなんですから当然面白いのです。DLCとしてまだまだ追加シナリオも控えているようですし、やって損のない一本ですよ。

  • WWE2K22
     制作会社がユークスから変わった前作『WWE2K20』があまりに酷過ぎる出来だったあの惨劇から2年。一作分のリリースを飛ばしたことで一転してこれまでと遜色ない程まともになりました。グラフィックの進化で何ならパワーアップしてるくらいです(オモスやダミアン・プリーストが気持ち悪いくらいそっくり)。先日の雑記に書いた通りPS5を手に入れたのでPS5版をプレイしましたが、シリーズ最大の弱点と言われたロード時間がマシンパワーによって劇的に改善。これなら気軽に繰り返し遊べますね。クリエイト機能ももちろん健在です。
     マイナス部分は発売半年前くらいの選手データなので発売後9ヵ月ともなるともうかなりの数いないといういつもの現象と、日本語非対応なので英語のストーリーがまったくわからんという個人的事情くらいですかね。この分ならおそらく3月語頃の発売になるであろう次回作も安心して遊べそうで期待が持てます。

  • ピクセルアーティスト
     パレットから数字に対応した色を選んでドットを塗って行き、巨大な一枚絵を仕上げていく究極の作業ゲー。頭を悩ます要素がないのでパズルではありませんが、こういう単調な作業に没頭するのが好きな人は結構いますからね。一枚一時間と考えても100枚以上あるので単純に100時間は遊べるボリュームです。
     BGMも昔買った睡眠導入CDってやつがこんな感じの音楽で、単調な作業によるリラックス効果が期待できますが、実際には間違えようがないのでミスをする時というのはわかっているのに手元が狂った時でしかなく、それ故に通常よりイラッとするんですよね……。定価1,500円のDL専売ソフトです。

  • Gas Station Simulator ガソリンスタンド・シミュレーター
     まず廃墟となっている店を片付けるところから始まり、給油にレジ打ち、掃除やペンキ塗りなどといった地味なミニゲームをこなしていくという一人称視点のゲーム。他にも自動車修理や仕入れなど業務内容は多岐に亘り、それらを基本的にワンオペでやるのでとにかく忙しかったりします。過剰な演出もなくわりと淡々とやる感じですがそういう硬派なのが好きな人にはたまりません。定価は2,500円、12月31日現在セール中で30%OFFです(~1/10)。

【リメイク部門】(2022年発売)
  • Winning Post 9 2022
     今回はなんと前作から8年も遡って1976年からのスタートです。資料に乏しい中でエディットデータを作るのに難儀しました。色々今作からの追加要素はありますが大体いつもの感じなので割愛。来年3月に発売の次回作は『10』ということで大幅な変更が見込まれますが果たして。

  • 太閤立志伝V DX
     18年前の名作『太閤立志伝V』が待望の最新機種に登場。アップデートの概念がなかった当時のPS2やPSPに存在したバグもなくなっており、今回もまた大ハマりしてしまいました。もっと大幅に追加要素があってもよかった気もしますが、今また遊べるというのはそれだけでありがたいものです。

  • ぎゃる☆がん だぶるぴーす
     ギャルゲーだけど意外と熱いPS4のガンシューティング『ぎゃるがん』が、前作に続いて続編の『W』もSwitchに登場。まだ6年前のゲームなので古さはあまり感じさせませんし、やっぱり面白いです。当時のDLCをデフォで収録している贅沢仕様も、物議を醸した1万円DLC「フェロモンZ」は反省したのか未収録(販売もなし)。ないならないでフェロモンZの効果をどこかで再現できるようになっていればよかったんですけどね。

【旧作部門】(2022年購入)
  • きみのまち ポルティア
     発売は2019年。主人公は工房の職人となり、木や石などの材料を集めて色んなものをクラフトしていきます。 時間や季節の概念が存在し、個性豊かな街の住人一人ひとりとの交流によって好感度を上げ、ゆくゆくはその中の誰かと付き合ったり結婚したり。そんな牧場物語とドラクエビルダーズを合わせたような作品です。
     一部のイベントにこそ時間制限はありますが、基本的には時間に追われることもないのでいつまでも自由に過ごすことができるのが大きな特徴。作物を育てる要素もありますが世話を一切しなくても枯れたりしませんし、お腹が空いてしまうようなこともありません。アクション要素もありますが、イベント戦闘は倒せるまで無限に復活しますしその後はまったく行かなくても進行できるのでほとんど気にしなくていいです。とにかく自分のペースで進められるのです。
     そしてプレイ時間はゆうに3桁に上る超大作ボリューム。定価は3,295円ですがちょくちょく1,000円以下でセールをやっていますのでコストパフォーマンス最高です。なお2023年中には続編がリリースされるとのことです。
     残念な点は、洋ゲーであまり人物のグラフィックが魅力的とは言い難いこと。これも慣れてくると受け入れられるんですが、付き合ったり結婚したりするなら日本のアニメ調のキャラクターの方がいいよなあ。 あと日本語訳が不充分で時々口調が変わってたり男性のキャラクターが女性言葉だったりしますが、これは日本語という言語が難し過ぎるが故なので大目に見ましょう。ともあれいい作品ですよ。

  • ネコ・トモ
     合成音声によるフルボイスで、言葉を教えて時に自然に時に不自然にコミュニケーションを楽しむソフト。一息にたくさんやるのではなく毎日少しずつやるタイプですね。カレンダーに対応しており季節の会話を楽しめるので一年は遊べます。
     ちょいちょいバグで残念なことになってる部分もありますが、自分を慕ってくるネコたちが可愛くてメロメロになりますよ。また自分は裸派なので服を着せてませんが、自分でドット絵を打つことも可能なくらい着飾らせる要素も充実しております。

 この中で一番やり込んでておススメは『ポルティア』ですが、新作ではないので除外。ドラクエもまったくの新作とカウントしづらいところがあるので、2022年のベストゲームは『Gas Station Simulator ガソリンスタンド・シミュレーター』とさせていただきます。また来年!



12月27日(火) | NEWハードがやってきた


 何かと新年に向けての出費も多いこの暮れの時期に、ある知らせが舞い込んできました。ダメ元で1年以上応募し続けていたゲーム屋さんのPS5の抽選販売についに当選したのです。予期してなかったので正直なところ第一声は「いま!?」でしたが、やっぱり家庭用ゲーム好きとしてこれは本当に嬉しい。さすがに欲しくなかったら応募なんかしてませんからね。
 という訳でなけなしのお金で受け取りまして、栄えある第一号ソフトは『WWE2K22』。PS4版を買った時に1,000円追加でPS5版も含まれてるバンドルを買ってたのです。23が出る前に間に合ってよかった……。

 PS5の第一印象、とにかく大きい。椅子の上に置いた箱の写真からも明らかに巨大なのがわかると思います。あのPC-FXと並べてみても、薄型ではあるものの縦に10cmほども背が高いのです。それにしてもこの二つを並べてる家庭はそうないでしょうね(笑)。
 そして肝心の中身ですが、何と言ってもロードが速い。WWE2Kシリーズは内容はいいんですがいかんせんロードに時間が掛かり過ぎるという欠点を何年も抱え続けていたのですが、PS5だとほんの数秒で試合が始まるんですね。同じ22のPS4版も経験しているから余計にその差はわかります。グラフィックも進化してますけど上位機種に望んでいたのはこれですよこれなんですよ。
 また、専用ソフトには劣りますが下位互換のPS4のソフトもPS5で起動させると読み込みが速くなっており、DOAX3なんかは発売当時の初期型PS4時代には1分くらい掛かっていただけに随分と快適になったものですホント。

 そんな訳でゲームライフが忙しくなってしまって色んなところに手が回らなくなってる状況ですが、2022年も終わりということで次回は年末恒例面白かったゲーム表彰をやりたいと思います。



12月13日(火) | AIイラスト化

 今、AIに絵を描かせるのが世間で大流行していますね。もっぱら主流のキーワードで注文をしてAIにまったく新しい絵を描かせる形式については特に画像を見たい訳ではないので完全スルーをしていたのですが、既存のイラストをアップロードしてAIが再描画するタイプを試してみたらこれが実に興味深い。

 自分が描いた絵をAIにかけると、ああこの構図は自分の絵だなというのはわかるんですけど、それでいて筆致はそのままに線も絵柄も洗練されているのですね。 で、『ブルーブレイカー』や『ゲッターラブ!!』、『フォトカノ』に『パンチライン』といったイラストをAIにかけると、細部は違ってたりもするんですが上手くやればほぼそれらのキャラクターとして出してくれるんですよ。 展開の終わった古いコンテンツを愛する者にとって、もっとも渇望しているのは(他人が描いた)新規のイラスト。 それがこういう形で疑似的に体感できるというのはまさしく夢のよう。『コイカツ』の時でさえ自分でちょっと感動してたくらいなんですから、ここまで来ると本当に現実なのかと言いたくなるレベルですよ。これが未来……!

 こうした遊びはただ楽しいだけではありません。何より絵描きとして非常に勉強にもなるのです。 まったく絵柄の違うものを見せられてもあまり参考にならないんですが、自分の絵をベースにされると「ここをこうするとこんな風になるんだ」というのが実例として提示されて課題がわかりやすいんです。 AIで美化されたとはいっても目鼻の位置なんかはほとんど変わっておらず、バランスの悪い絵はAIを通してもやっぱりバランスが悪かったりするので、逆に言えば良い絵になっていれば元の絵のバランスもそれほど悪くないということが言えそうでそれもまた自信になりますね。

 また、AIにはちゃんと描いた絵を雰囲気を残して変換するだけではなく、適当に描いた絵をちゃんとしたクオリティまで補完してくれる力もあります。 つまりこれは最低限の設計図的な絵が描ける人ならどんなイラストでも見ることができるということではありませんか。 そちらの方はまだそれほど実験を重ねておりませんが、まるでドラえもんの道具のようでどれだけでも遊べそうな可能性を感じます。雑念が入ると『宇宙のおつかい』とか描いてくれるかもしれませんよ?

 そんな訳で今までに描いた20年分の絵という絵を片っ端にAIにかけてたら、カメラロールが2000枚ほど増えていました。ハマり過ぎだろ自分……。

 ただ、「画像の著作権はアプリ側にある」という文言が規約にあるため、このアプリは裏で何されるかわからなくて危険だという声もあります。とはいえ、そうした思惑ではなく別の悪用されるケースを想定して加工系のアプリにはわりとよく入ってる文言ではありまして、もちろんそれをもってこのアプリが安全と言い切れる訳ではありませんが、あんまり過剰に反応し過ぎるのもなとは個人的には思います(問い合わせた人もいるようですし)。それより他人の画像や写真を無許可で使用することが著作権および肖像権の侵害になるのは確かで、爆発的に流行ったことでそれらの画像が安易にアップロードされてる状況の方がよっぽど問題だよなとは感じています。なので自分はあくまでも自らが描いた絵に限定して利用しておりますので、皆さんもそこだけは守りましょうね。



12月4日(日) | ゲブフォーエバー


 1998年の今日12月4日はNintendo 64ソフト『ゲッターラブ!!』が発売された日ということで、24周年の記念日です。夏休みが舞台の作品ですけど発売日は冬だったんですね。

 斬新なゲームシステム、リアリティのあるテキスト、ユーモアのセンス、ポップな音楽、公式サイトの盛り上がり、どれも他にない輝きを持っており素晴らしいものがありましたが、その中でも一際目を引いたのは柴田晃宏さんによる魅力的なキャラクター。当時のいわゆるアニメ絵全盛の時代には珍しいやや濃い目のタッチはあまりに衝撃的で、それだけに好きが高じてファンアートを描こうとしてもなかなかタッチを真似できず大分苦労をさせられました。それでも十数年めげずに描き続けていたら、去年くらいからそれなりに納得の行くクオリティのイラストを描けるようになってきました。つまりゲブは自分をここまで引き上げてくれた先生的存在でもあったのです。そりゃあ思い入れもあるというものです。

 発売からほぼ四半世紀が過ぎた訳ですが、自分の中の『ゲッターラブ!!』熱は依然として冷めやらず、むしろファンアートが描けるようになってからますます勢いづいた感さえあります。まだ壊れずに動いている64実機でゲーム本編をプレイするのはもちろんのこと、とうに閉鎖されてしまった公式サイトのデータをサルベージしてタグを改良してスマホの中に入れたり、攻略データやエンディングをこれまた見やすい形にまとめてスマホに入れたりもしています(あくまでも個人的に楽しむ範囲です)。
 いかんせん古いだけでなく相当なプレミアがついている作品ですから、直接作品に触れてくれとは言いにくい状況ではありますが、最近Nintendo Switch OnlineでN64ソフトもプレイできるようになった流れで、是非とも現行機でゲブをプレイできるようになることを願います。コナミさんお願いしますよー。



12月3日(土) | Dang Dang 気になる


 先日、Twitterのリツイートで文学フリマで頒布される『美味しんぼ』同人誌の存在を知り、通販で購入しましたがこれがまあ面白い。1~47巻の中からのべ38本のエピソードについてそれぞれ思いの丈が綴られており、このレベルで読み込んでる人の感想はやっぱりわかってる感が強いです。女性キャラクターや恋愛漫画としての美味しんぼを語ったりといった部分は女性読者ならではの目線で、自分が知る美味しんバーの皆さんも女性の方が着眼点が面白いという印象があります。はるか昔に存在したファンサイト『美味しんぼ倶楽部』の管理人さんも女性の方でしたしね。
 本作の論評についてはとかく強い言葉での批判が交わされがちな中、キャラクターへの愛情を持った語り口は新鮮であり、雁屋哲の悪口で盛り上がるよりこういうのを読みたかったんですよ。著者のスカッシュさんは周囲に美味しんぼの話ができる人がいないため同人誌を作ってしまったということですが、潜在的な需要があり過ぎて実際かなりの反響だったようです。
 美味しんぼについては自分もそこそこ詳しいという自負はありますが、単行本を読み込んでいたのは昔の話。大人になった今の価値観で見るとまた違った発見もあるでしょうし、いずれまた一話一話と向かい合って長い文章を書いてみましょうかね?こうして書きたい文章のアイデアが溜まる一方なのでありました。

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