雑記の更新は不定期です。
2022年3月の雑記

3月21日(月) | しまじろう映画

 『映画しまじろう しまじろうとキラキラおうこくのおうじさま』を観てきました。昨年10月ににゃっきい役の杉本沙織さんが亡くなられましたが、アフレコは杉本さんの生前に行われており、メインキャストに名を連ねています。
 しまじろう映画は上演時間は63分と通常の映画と比べて半分くらいしかなく、その分料金もいくらか安かったんですけど、今年は通常料金だったので何となく損した気分になったり。前作は3DCGアニメーションで作られていましたが、今回は再び普段のアニメと同じ作画です。以下、内容に触れているのでいくらかのネタバレがあります。観に行く予定の方はご注意ください。

 映画ではいつも冒険の旅に出ているしまじろうたちですが、今回はいつにも増してゲームのような世界観。学芸会の劇の練習をしていたところから衣装のままキラキラ王国へ行くため、ますますファンタジーの雰囲気を出しています。ちなみに魔法使い役のにゃっきいが持っていた魔法のステッキは、2018年の映画『まほうのしまのだいぼうけん』で使われていたステッキですね。わかる人にはわかる小ネタ。
 こういう映画は従来であればピンチの時などに客席の子どもたちが声を出して応援するように呼びかけるのがお決まりでしたが、コロナ禍とあって今はそれもできません。代わりに背後を駆け回るキャラクターたちを無言で指差して教えてくれるよう呼びかけていました。作り手側もまだまだ手探りだと思うので、これから何か新しいアイディアが出てくることを期待します。
 物語の中盤では6分間のトイレ休憩。これもお子さんは集中力が続かないので毎回必ずこの時間が設けられます。その間もガオガオさんが乗り物を作る映像がずっと流れており、変化があってずっと見ていられて飽きずに楽しめました。通常のアニメ放送を観てる人には懐かしいロボットたちがたくさん登場するのもよかったですね。
 後半、キーアイテムである3つのカギを求めてそれぞれの建物の仕掛けを解いていくのもこれまたゲームっぽい演出。3つの謎解きではそれぞれ一人ずつ見せ場があって、いつもよりメンバーがまんべんなく活躍した印象。なのでにゃっきいにも見せ場があったので嬉しかったです。ちなみにキラキラ王国の女王さまを演じたゲスト声優は中川翔子さんですが、彼女ももう母親を演じるような年齢になったのだなあ。

 本作は杉本沙織さんの遺作となった訳ですが、作中それに関連するような演出やテロップ等は一切なく、しまじろうたちの「まったねー!」という元気な挨拶で何事もなく映画は終了しました。作中にゃっきいの台詞を聞くたびに切ない気持ちになったりもしましたが、でも映画を楽しみにきた子どもたちにとっては裏方の話などある意味関係ない訳で、映画を楽しませて笑顔のままお別れするのが正解なんですよね。そして、改めて杉本沙織さんに対して今までありがとうございましたという気になりました。訃報から4ヵ月あまり経ちましたが、これをもって一区切りついたという感じです。既に来年度の映画が決まり早くも本編映像付きの予告が流れましたが、自分はもう観に行くことはないのだろうなあ。

 そんな訳で当初63分は短いなと思っていたのですが、内容が濃かったので2時間の映画を観たのと同じだけの満足感があり、終わって時計を見た時には不思議な感覚ですらありました。余談ですが、コロナ以降に映画館に行ったの実は初めてだったんですけど、上映中の諸注意の中に「携帯電話はマナーモードに」というのがありました。これ一見すると普通なのではという感じですが、実はこれまでは「マナーモードでもバイブ音はするので必ず電源を切ること」だったんですよね。それが接触確認アプリを動作させるために逆に「電源は切るな」という注意に変わったのは興味深いなと思いました。



3月15日(火) | 22周年だよドラえもん

 3月14日をもって当サイト『morichan.com』が開設22年を迎えました。若い頃に勢いで作ったサイトがここまで長く続いたのはひとえに皆さんのご支援と自分のしつこい性格の賜物だと思います。かつて「サイトの○周年は放置していても達成できるから楽」というのを目にしたことがありますが、どっこい実際これだけ長く続けてみると、サービス終了などで放置サイトは消えていくもので、やはり22年続いたというのは我ながらちょっとしたものだなと感じます。
 自分はあまり人々の注目を浴びるタイプではないので、反響がないことを不満に思った時期もありましたが(検索エンジンの変化で、検索結果と内容の一致度が比例しなくなったため下位に追いやられていた)、逆に誰も見てないからこそ炎上や誹謗中傷などのリスクも低かったとも言える訳で、昨今のTwitterなんかを見ていると結果的にはこっちの方がよっぽどありがたいことだったと今は思います。
 あいにく記念絵の類は14日には間に合わなかったのですが、23年目は今後一年間続く訳ですからぼちぼち準備をしようと思います。