学校の教材としてお馴染みのソプラノリコーダー。それこそ小学生でもできるくらい誰でも音を出すことのできる容易さを持ちながら、息遣いなどによる表現力の余地も兼ね備えた実は奥深い楽器なのです。
　木管楽器なので木製のリコーダーは相応に高価ではありますが、一般的なプラスチックのリコーダーはかなり安価で、しかも教材楽器ゆえの大量生産により下手な木製をしのぐほど精度が高く、雨に強いという利点からプロも愛用しているほど。2000円で手に入るまともな品質の楽器なんて他にありませんよ。

　そんなリコーダーはABS樹脂製が主流のところ、この製品はトウモロコシなどを原料とした地球にやさしいバイオマス由来樹脂で作られているというのがセールスポイント。これによりCO2の排出を20%削減できました。
　とはいえ奏者である我々レベルにとってはある意味無縁の話、そういうテーマなのであれば音に関しては二の次なのかな……と思いきや、どっこい材質を変えたことで音質までもが格段に向上。その深みのある音色は従来品と比べて違いがハッキリわかるほどで、栗コーダーカルテットも絶賛。
　樹脂製リコーダーの中では少し上位のモデルですがそれでもこの低価格、手に入れるなら断然こちらをおすすめします。黄色いカラーも個性的で素敵。アルト（YRA-402B）もあるよ。

　ところで今回紹介している型番は402のB、そうBです。Bというのはバロック式のことでして、ソプラノリコーダーには一部の運指の違いがあるジャーマン式とバロック式の二つの種類があり、メジャーなのはジャーマン式なのですが、小学生レベルの演奏ではなく半音まで含めた幅広い演奏を目指すのならバロック式が推奨されているのです。ソプラノ以外のリコーダーは全部バロック式なのでその方が応用が利きますし。

　安く買えて、音を出しやすく、多くの人が既に基礎を習得済み、それでいて大人が演奏するイメージがあまりないので上手く吹けた時に一目置かれやすいというメリットも。リコーダーってハードルが低くて良いことだらけなんですよーっ。新しい楽器趣味としてリコーダーを始めてみてはいかがでしょうか？