美味しんぼ×WWF ~80巻くらい編~


(応接室)

尾沢「私の知人の甥でプロレスラーのスパイク君だ」

スパイク「スパイクです、はじめまして」

栗田「ご活躍はテレビで拝見してます」

山岡「小兵なのに頑張ってるよねえ」

尾沢「そうなんだ。実はその事で君たちに頼みがあるんだ」

栗田「あら」

スパイク「下積みの甲斐あってトップクラスに食い込む事はできたんですが、
      この体格のせいであと一歩のところで負けてしまうんです。
      社長は体重さえあればベルトも夢ではないと言ってくれてるのですが、いくら食べても太れなくて…」

尾沢「そこでスパイク君が大きくなれる食事を考えてくれないか?」

山岡「太る食事ねえ。そうは言っても、なかなか難しいぞ…」

栗田「大丈夫、あなたならできるでしょ。任せておいて下さい」

尾沢「よし、できなかったら家賃五倍だ!」

山岡「あのねぇ!」





(文化部)

山岡「君があんな事言うから、断れなかったじゃないか!」

栗田「いいじゃない、スパイクさんもあんなに悩んでるんだから」

荒川「そうよ。私、スパイクのファンなんだから絶対に何とかしなさいよ」

山岡「そんな事言われてもなあ~。ダイエットだったらまだ考えられるんだけど」

富井「スポーツ選手だから、健康を維持しつつ体重を増やさなきゃならないんだな」

三谷「食べても太らないだなんてうらやましい悩みだこと」

山岡「そりゃ~、ご婦人方みたいにゴロゴロしながら甘い物ばかり食べてたら無理もないって…」

荒川「大きなお世話よ!」(ボコボコ)

山岡「待てよ…甘い物…これならいけるかもしれない!」

栗田「何か思いついたのね?!」





(岡星)

スパイク「…これは?」

山岡「まあ、食べてみて下さい」

尾沢「こ、こりゃ…甘い!」

スパイク「中に入ってるのはバナナだ!」

岡星「バナナに何と何で下味を付け、何かで包んで焼き上げました」

山岡「バナナは非常に高カロリーで栄養価が高く、エネルギーに変わりやすい性質を持っています。
    体重を増やすには持って来いの食べ物です」

スパイク「バナナは僕も試したけど、これは初めての味だ。バナナにこんな食べ方があったなんて…」

山岡「そう言っていただけて満足です。では、これからがメインディッシュです」

スパイク「な、何?!」

尾沢「まだ続きがあるのか?!」

(山岡のニヤリ顔と共に次号に続く)





(週またぎ一切の回想なく)

岡星「バナナと何かの何とか和えです」

スパイク「これがメインディッシュ…」(パク)

スパイク「ええっ?!これがバナナ?!」

尾沢「すごくあっさりしてるよ!」

山岡「これは東京・麻布『ル・クプル』の猿山犬次郎シェフから教わりました。バナナは栄養価は高いが
    甘味が強く、おやつやデザートには向いているが毎日たくさんの量を摂り続けるのは難しい。
    そこで何かと何とかによって甘味を抑えました」

スパイク「バナナと何かの組み合わせなんて思いもしませんでした」

山岡「これなら食事として量を多く摂る事ができ、しかも栄養価もそのまま、
    体重を増やすには持って来いのメニューでしょう」

スパイク「ありがとう、山岡さん!これなら毎日食べられそうです!」





(路上)

栗田「スパイクさん、あれからどうなったのかしら…」

スパイク「やあ、山岡さん」

山岡「スパイクさん!随分太ったねえ!」

スパイク「あれからバナナを毎日食べ、40キロも太ったんです。
      念願のチャンピオンにもなれたし、これも山岡さんのおかげですよ!」

山岡「そいつは何よりだね」

スパイク「今ではすっかりバナナの虜ですよ。そうだ、僕の作った丸バナナの味噌漬けを食べてみて下さい」

山岡「み、味噌?!」

スパイク「他にも粕漬けやワサビ漬けもありますよ。さあ」

山岡「ひええ、これじゃ俺がバナナ嫌いになっちゃいそうだ」

(完)



なし崩し的に太ってしまったじゃないか!


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